牡丹（ぼたん）
百花の王、牡丹。小さな丸いつぼみから大輪の美しい花を咲かせることから、「豪華」「幸福」「富貴」を表します。平安時代から衣装の文様として用いられ縁起が良いとされている「吉祥文様（きっしょうもんよう）」の一つです。大ぶりの花は華やかさがあり、着物の柄としても豪華で写真にもよく映えます。周りと差をつけたい時にも選んでみてはいかがでしょうか。
・花言葉→「風格」「富貴」
菊（きく）
皇室の御紋にも使われている、高貴な花です。菊には浄化、厄除けの作用があるとされ、邪気を払う縁起物として尊ばれてきました。江戸時代、菊花が多くデザイン化されて用いられ、和菓子や仏具の飾りなど様々なものに使われるようになり、色も白、黄色、オレンジ、ピンクなど豊富で、描かれる色や大きさになって可憐にも豪華にもなる花です。
・花言葉→「高貴」「高潔」「高尚」
楓（かえで）
楓は「長寿」を表し、季節により色を変え、美しい色で人を喜ばせてくれることから「世渡りがうまく幸せになれる」という意味があります。成人したその後に人生も色鮮やかにしてくれる楓の葉は花ではありませんが、振袖にもたびたび使われています。
・花言葉→「大切な思い出」「美しい変化」
桜（さくら）
日本の国花である桜は、日本人にとって親しみ深く、振袖の柄としてもとても人気があります。薄ピンク色の花は、新成人の初々しさともぴったりマッチします。たくさんの花が芽吹く春の象徴でもある桜は縁起の良い物事の始まりを意味するとされています。
・花言葉→「精神美」「優美な女性」「純潔」
雪輪文様（ゆきわもんよう）
雪が降り積もった翌年は豊作になる、と言うことから縁起物として江戸時代に流行った柄です。雪を表現していますが、雪の結晶とはまた違い、丸みのある柄です。「今が辛く（寒く）ても、来年には実る」という意味合いがあり、冬の成人式にはぴったりです。
椿（つばき）
葉の光沢が美しいことから「艶葉木」が語源となっています。悪霊を払う力があると考えられ、聖なる木として好まれてきた歴史があり、縁起の良い柄です。着物によく描かれる「草花文（くさばなもん）」の一つで、凛とした花は、かわいらいいよりもどちらかと言えばかっこよさのある花です。
・花言葉→白「完全なる美しさ」「申し分ない魅力」「史上の愛らしさ」、赤「控えめな素晴らしさ」「謙虚な美徳」
梅（うめ）
万葉集にも多く詠まれ、春の到来を告げる花として好まれてきました。厳しい冬を耐え忍び、春一番に美しい姿を見せてくれる梅の花は、花びらの形に丸みがあり、梅よりもかわいらしい印象の柄になります。「忍耐力」や「美」を表す、美しくも力強い柄です。
・花言葉→「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」
百合（ゆり）
洋柄の振袖によく描かれています。白い色は女性らしく、つややかな印象です。大きく大胆に咲く姿からは威厳を感じさせ、落ち着いた大人の女性を思い描けるでしょう。大柄なので背の高い女性にもよく似合います。
・花言葉
白い百合「純潔」「無垢」
薔薇（ばら）
薔薇の花は、和服のイメージはあまりないかもしれませんが、華やかでゴージャスな印象になり、近年振袖の柄としても人気があります。古典柄より、モダンな柄など少し個性的な振袖にもあしらわれているので、少し変わった振袖を希望されるなら選んでみても良いでしょう。
・花言葉
色によって意味が異なります。
赤「愛」「情熱」、青「奇跡」「夢が叶う」、ピンク「上品」「淑やか」、白「清純」「尊敬」、黄色「可憐」「友情」
着物のメインの柄は、膝上あたりの位置であり、他の部分に比べて大きく柄が入っているのがポイントです。ここにどのような柄が入っているかで着物の印象が変わりますので、まずはここの柄に注目して選んでみてください。
今回は、振袖に多く描かれている花についてご紹介していきました。
花以外にも、鶴・七宝・御所車・蝶など縁起が良いとされるさまざまな柄が振袖にはあしらわれています。
縁起の悪い柄の振袖というのもなかなかありませんので、全ての意味を理解したり考えたりする必要もありませんが、少し覚えておくと振袖選びがより楽しくなるかもしれません。
背が高く柄の見える範囲が広い女性は大きな花が描かれた振袖を。
逆に小柄な女性は細かいモチーフが多く使われた振袖を選ぶと、よりご自身に似合う着物に出会えるかもしれません。花で分ければ、牡丹や百合は大柄のものが、桜や菊などは細かい柄の着物が多いでしょう。
ハルフリ京都でも、多くの振袖を取り揃えています。
事前にHPからどんな振袖があるのか見ていただくことができますので、参考にされてください。
前撮りだけでなく、成人式当日もレンタルしていただけるので、お気に入りの一着が見つかれば、ぜひご活用ください！
一生に一度の成人式。思い出に残るように素敵な振袖を選んでくださいね！
