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2023.04.10

知ってる?振袖(着物)の模様の意味

着物の模様には、多くの場合、特定の意味があります。

特に古典柄に多く使われている伝統的な柄には、繁栄や長寿を表している「吉祥文様」などをはじめ、縁起の良いもの、格式高いものなどたくさんの柄があります。そのほとんどにお祝いごとにピッタリな想いが込められているんです!
その文様は、着物だけではなく伝統工芸品や慶事の調度品などさまざまな場面で使われることが多いので、きっと「これも吉祥文様だったんだ!」という新しい発見もあるはずですよ。

ここでは吉祥文様の代表的なものをピックアップしてご紹介します!
込められた意味・願いを知ることで、着物選びがより楽しくなりますよ♪

松(まつ)

松は古代中国で、風雪に耐えながら1年中緑を保つことから長寿の象徴とされてきました。
日本でも古来、松はどんなに不毛な地でも永く芽吹く日を待ち続け、やがて眼を出し生長する生命力の強さ、 千年の寿命があり通年葉の色が変わらないことから、「常盤木(ときわぎ)」と呼ばれ、縁起の良い木として 吉祥のシンボルとなりました。また、松の葉の色を「常盤色(ときわいろ)」といいます。

竹(たけ)

竹はまっすぐに伸び成長の早い様は力強さを表すとして縁起の良い柄のひとつです。
中は空洞で節があることから、裏表がなく何も隠すことがないという「潔白さ」を表しています。
模様の世界では竹と笹は特に区別をしませんが、竹を描かない葉だけの「笹模様」も存在します。

梅(うめ)

梅は厳寒の中でいち早く咲くことから、「逆境に耐える人生の理想」として中国から伝来しました。 日本では「万葉集」で歌に詠まれ、縁起のいい花として愛好されてきました。
多彩な梅文様は、単独のほか、さまざまなモチーフとの組み合わせによって、広く使われています。

桜(さくら)

桜は、日本において春の象徴とされており、日本人にとって特別な意味を持つ花として親しまれています。そんな桜の文様は幸先の良い「物事のはじまり」を意味します。

青海波(せいがいは)

海の波をモチーフにしたデザインです。波の荒々しさと美しさを表現し、日本の美意識を表現する文様の代表的存在とされています。
広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄で、無限に広がる波の文様に未来永劫へと続く幸せへの願いと、人々の平安な暮らしへの願いが込められた縁起の良い柄です。

七宝(しっぽう)

七宝とは仏教の用語で七つの宝物(金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・珊瑚・瑪瑙(めのう)・硨磲(しゃこ))を示す言葉です。
円形が永遠に連鎖し繋がるこの柄に、円満、調和、ご縁などの願いが込められた縁起の良い柄です。
また人の御縁や繋がりは、七宝と同等の価値がある事を示している柄でもあります。

いかがでしょう?
他にも縁起の良い柄はたくさんあります!人生の門出にピッタリなお気に入りの柄を探してみてください♪

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